
別名:グラフィックボード、グラフィックカード、グラフィックアクセラレーター、グラボ、VGA
このコーナーでは少しだけ詳しくグラフィックボードについて解説致します。
簡素な解説は、各種性能を一覧の「STEP2 パソコンの各種性能を理解する」をご覧ください。
実際に目で見る画面を映し出しているのはディスプレイですが、ディスプレイは命令通りに表示しているだけに過ぎず、命令が無ければ何も映りません。
その命令を出す機械が、グラフィックボードです。
グラフィックボードがパソコン上で処理する必要があるデータは2種類存在し、「2D(平面)と3D(立体)」です。
2Dにおけるグラフィック性能は、複雑な処理を要求される事がないために極端に古くなければ気にかける必要はありません。
つまり、グラフィックボードで性能に差が現れる部分は「3D処理能力」と言えます。
これは、グラフィックボードにより処理速度に大きな差があります。
3D処理に関しては、関係がある人(3Dを扱う人、多くのパターンは3Dのゲーム、3Dのコンピューターグラフィックスなど)は3D性能を必要としますが、使わない人(ゲームなどそういった3D処理をしない人)にとっては全く不必要な性能であるといえます。
※2011年11月追記:Windows7やVistaが発売され、WindowsAero等の3D処理を必要とする機能をWindowsが標準で備えていますので、上記のように3Dのゲームをしない人にとっても3Dを処理するグラフィック性能が若干要求されるようになりました。(とはいえ、下記の「チップセット内蔵のグラフィック機能」も性能が向上したため、新しいパソコンであればチップセット内蔵のグラフィック機能で問題ありません)
現在、一般に販売されているパソコンは、グラフィックボードが取り付けられているケースは少なく、映像を出力するにあたり「チップセット(パソコンのメイン基盤上のチップ)に内臓されたグラフィック機能」を使用している場合がほとんどです。
(やや極端な表現ですが)チップセットがオマケのように処理しているため性能的には「低い」といえます。
それでも、上記のように、2D処理に関しては十分です。
3Dを使わない人にとっては、チップセットに内臓されたグラフィック機能で問題ありません。
グラフィックボードには、画像などを処理するコア(中心部分)ともいえる「GPU」、グラフィックチップがあります。
多くの人は、グラフィックボードを購入する際にはこのグラフィックチップを気にかけるのではないでしょうか。
なぜならば、GPUにより、グラフィックボードの性能は決まってしまうようなものだからです。
あくまでも簡単にですが、このグラフィックチップの種類について解説致します。
解説致しますが、それを見てもよくわからないと思います。雰囲気だけつかめれば十分です。
グラフィックチップは次々と新しく発売されるため、わかりにくく、名前で性能を判断しがたいものだといえます。
一つ言える事は、当然の事なのですが「値段が高いものほど性能は高い」という事です。(高いお店で買ってしまった場合は別です)
現在、グラフィックチップを作っている主流メーカーは「nVidia」と「AMD」(旧ATI)があります。
下記のリストは、下にいくほど新しいクラスになり、右に行くほどランクが高いと言えます。
※このリストは最新のモデルやすべてのモデルを掲載しているわけではありません、目安程度に見てください。
また多くの場合、「一つ前の上位モデルは最新の下位モデルより高性能」です。
また、英文字の間に「,」がある場合、それらのモデルが個別に存在し、右にいくほど上位モデルです。
nVidiaは、「GeForce」シリーズを作っており、GeForceの後に英数字が付きます。
AMDは、「RADEON」シリーズを作っており、RADEONの後に英数字が付きます。
重複になりますが上記は覚えられなくて「へー、そんなにあるんだ」という理解で十分です。
両社は互いに競い合っており、コストパフォーマンス(価格)も性能も甲乙(優劣)付ける事が難しいです...私は、なんとなく...nVidiaが好きかも...しれません。しかし、我が家のパソコンはnVidiaとAMD、半々ぐらいの割合です。
グラフィックボードには、画像などの計算(処理)しているデータを一時的に保存するためのメモリを搭載しています。
「チップセットに内臓されたグラフィック機能」の場合、このメモリはパソコン本体のメモリから占有する形になります。
BIOSという、パソコンの電源を入れるとまず最初に動き出し、ハードディスクやCPUを読み込んだりする最も基礎となる部分があり、そのBIOSの設定でどれだけのメモリを割り当てるか設定出来る場合もあります。当然、その分パソコンのメインメモリが減ります。
グラフィックボードを取り付けている場合は、上記のメモリはグラフィックボード自体に取り付けられています。
グラフィックボードの商品の箱や使用説明書に書いてある場合も多いです。
このメモリは、本来は多い方が良いです。(とはいえ、同じグラフィックチップならばメモリの差はあまり体感出来ない場合が多いです)
グラフィックボードの接続方法は、幾つかパターンがあります。
現在の主流はパソコンのメイン基盤(マザーボードと言います)の「PCI-Express x16 」という差込口に接続します。
他には、「AGP」「PCI」「PCI-Express x1」という差込口の場合もあります。
これらは、より多くのデータを、より短い時間で転送出来るよう、開発されてきたといえます。
「PCI → PCI-Express x1 → AGP → PCI-Express x16」という順番でデータ転送速度が早いため、現在はPCI-Express x16が主流です。
この上記の差込口が異なるグラフィックボードを購入してしまうと、全く取り付ける事が出来なくなってしまうため、自分のパソコンのメイン基盤の差込口がどれなのかよく確認しましょう。

また余談ですが、上位クラスのグラフィックボードは大きすぎてパソコンケースに収まらない場合もあります。よく確認しましょう。
グラフィックボードとディスプレイを接続する方法(接続端子)は、アナログのVGA接続 または デジタルのDVI接続 この2種類があります。
後発なデジタルのDVI接続は、今の平均的な画面サイズより、もっと画面が大きくなったりしてゆくと、差が出てくるかと思いますが、現状ではどちらが良い、悪いという事はありません。
また、ほとんどのグラフィックボードに、テレビと等と接続するためにS-VIDEO端子やコンポーネント端子が付いています。

最近は、HDMI(コンパクトかつ音声信号等も一緒に送る事が出来るケーブル。規格として十分に確率されたHDMIは、家電では主流ケーブル)の出力も増えてきました。接続先がテレビ等ならばHDMI出力の恩恵を受ける事が出来ますが、普通のパソコンモニターであれば必要ないと言えます。
グラフィックボードは、熱を持つ機械としても知られています。
そのため、グラフィックボードに直接ファン(扇風機)やヒートシンク(奇妙な形の金属)が取り付けられています。
もし出来る限り静かなグラフィックボードを取り付けたパソコンを作りたいのであれば、ヒートシンクタイプ(サイレントタイプ)を選ぶようにしましょう。
但し、パソコン内部の空気が流動していない場合は注意しましょう。ヒートシンクからの温度が外部に逃げ切れません。
目で見えない部分になるのですが、グラフィックボードは消費電力が大きな機械です。
電源容量が小さいパソコンや、パソコン内部に電源供給用ケーブルが余っていない場合、電源不足によりグラフィックボードを動作させられない場合もあります。
要求される電源等はグラフィックボードによって異なるので詳しい説明は省略致しますが、十分に確認しましょう。
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